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SPECIAL

岩﨑太郎監督
オフィシャルインタビュー

「虫かぶり姫」を手がけることが決まった時の気持ちをお聞かせください。

アニメ化をするにあたっていくつか候補作品があった中、これをアニメにしたら面白いんじゃないかということで選ばせていただきました。とてもシンプルでわかりやすく、毎回王子様が助けに来てくれるというような、童話のようなストーリーがとても良いなと思いました。

初めて原作小説・漫画を読んだ時の感想を教えてください。

中世ヨーロッパのようなファンタジー設定ではありますが、ストーリーの構造としては非常にシンプルな作りなので、どこでひきを作るか職業柄悩みながら、仕事モードで読ませていただきました。画がとても美しいなというのと、同時に線がとても多い作品なのでアニメにするにはどうしようと思いました(笑)楽しいストーリーと画の美しさが特に魅力でファンがついている大きな理由だと思うので、不安も抱えつつではありますがそこをしっかりアニメにも反映させていきたいです。

普段少女漫画は読まれますか?

少女漫画を読む機会は少ないですが、昔いくえみ綾さんの作品などが好きで雑誌を購入して、その時載っていた作品などを読んだりしていました。自宅の本棚には萩尾望都さんの漫画などもあり、男性も読める少女漫画などを楽しんで読んでいましたね。

アニメ化するにあたってこの作品ならではの挑戦を教えてください。

話をいかにシンプルに分かりやすく制作するかにこだわっています。この作品においては、ハラハラドキドキする要素を省いた作品にしてもいいのかなと思いました。何があったとしても、最後には必ず王子様が助けに来て物事を解決してくれる、どんなに主人公が苦しんでいても観ている人が安心して微笑ましく観れるものを目指したいとシナリオライターさんとも話していました。原作を読むと、外せない大切な情報も多いので、実際シンプルにできたかどうかは疑問なんですが、脚本会議には原作の由唯先生にも参加いただき、原作に寄り添ったストーリーに仕上げていくことができたかと思います。

制作していく中で苦労した部分を教えてください。

キャラクターの絵作りですね。何種類かバリエーションを作りながら進めているのですが、ドレスに関してはパーティーごとに違うドレスを着せるなどこだわりました。漫画では情報量を増やす時に線が多くなるので、それをベースに制作していたのですが、アニメだと画が崩れてしまうので、なかなか大変で...。アニメだとどういう風にゴージャスに見えるのかなど、試行錯誤しながらようやくつかめてきたところです。制作現場の若いスタッフや、女性のスタッフにも意見を聞きながら進めています。

アフレコを通して声優陣の印象を教えてください。

エリアーナは演じるのがとても難しいだろうなと思いました。上田(麗奈)さんは毎回アフレコの際に神妙な顔をされていて(笑)、とても苦労されている印象でした。エリアーナは本が大好きで変わり者で、コミュ障な部分があり、絵にした時に眉が動く程度で、表情もほぼ無表情なキャラクターです。心の中では色々と考えてはいるけれど表に出る情報量はとても少ないキャラクターなので、どう表現するかと大変だなと思いました。でも上田さんは1、2回やるとすぐにキャラクターを掴まれていたので、さすがだなと思いました。後半につれてエリアーナの表情にも変化が出てくるので、そこも楽しみに観ていただけたら良いかと思います。 木村(良平さん)は、アフレコでもほぼ修正無しで、大体一発OKでした。普段も颯爽とした感じを纏われているので、キャラクターにも合っていたのかなと。上田さんも木村さんも、みなさん事前にしっかり演技を構成して考えてきてくださった印象でした。木村さんは収録中に自分の解釈と違うところがあるとすぐおっしゃってくださるので、一緒に作り上げているような、やりがいがありました。クリスとはまた違う複雑なキャラクターも是非ご一緒したら面白いだろうなと思いました。 あと、テオドール役の羽多野さんが甘い台詞を言うシーンがあるのですが、恥ずかしそうにされていたのも少し面白かったです(笑)

推しのキャラクターを教えてください!

もっと色々遊ばせたかった...!という意味も込めて、アレクセイです(笑) アレクセイのポーカーフェイスの内側をもっと見てみたいなと思います。

放送を楽しみにされている方へメッセージをお願いします!

ゆったりまったりと気楽に安心して観ることができる作品に仕上げていきますので、楽しみに待っていてください。